池袋の弁護士、田村優介です!
「弁護士ってどうやって選べばいいの?」「どこに頼めばいいか、わからない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。この記事では、失敗しない弁護士選びのポイントを、豊富な事例やQ&Aを交えながらわかりやすく解説します。自分にぴったりの弁護士を見つけて、安心して問題解決に臨みましょう。
1. 弁護士を探す前に知っておくべきこと
弁護士に相談する前に、なぜ弁護士が必要なのか、弁護士に依頼するメリット、弁護士費用の仕組みについて理解しておきましょう。
1.1 なぜ弁護士が必要なのか?
法律問題は、日常生活の様々な場面で起こりえます。例えば、交通事故、離婚、相続、労働問題、借金問題、不動産問題など、多岐にわたります。これらの問題に直面した場合、法律の専門家である弁護士に相談することで、問題解決への糸口を見つけることができます。
法律は複雑で、一般の人にとって理解することが難しい場合も多いです。弁護士は、法律の専門家として、法律問題についてわかりやすく説明し、適切なアドバイスを提供してくれます。また、必要に応じて、裁判所への訴訟提起などの法的手続きを代理で行ってくれます。
法的トラブルに巻き込まれた際、自分だけで解決しようとすると、時間や労力を費やすだけでなく、不利な状況に陥ってしまう可能性もあります。弁護士に相談することで、時間や労力の節約になるだけでなく、法的にも有利な解決を図ることができるでしょう。
1.2 弁護士に依頼するメリットとは?
弁護士に依頼するメリットは、大きく分けて以下の3つあります。
1.2.1 1. 専門知識と経験に基づいたアドバイスを受けられる
弁護士は、法律の専門家として、豊富な知識と経験に基づいたアドバイスを提供してくれます。法律問題に直面した場合、自分だけで判断するのではなく、弁護士に相談することで、法的リスクを回避し、最適な解決策を見出すことができます。
1.2.2 2. 交渉や訴訟を代理で行ってくれる
弁護士は、依頼者の代理人として、相手方との交渉や裁判所への訴訟手続きを代行してくれます。法的トラブルに巻き込まれた場合、精神的な負担が大きいため、弁護士に依頼することで、精神的な負担を軽減し、冷静に問題解決に取り組むことができます。
1.2.3 3. 法的紛争を予防できる
弁護士は、契約書の作成やチェックなどを通じて、法的紛争を未然に防ぐ役割も担っています。法的トラブルを避けるためには、弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
1.3 弁護士費用の仕組みを理解しよう
弁護士費用は、一般的に以下の3つの費用から構成されています。費用の詳細は、弁護士によって異なるため、事前に確認することが大切です。
費用項目 | 内容 |
---|---|
着手金 | 弁護士に事件処理を依頼する際に支払う費用 |
報酬金 | 事件処理の結果に応じて支払う費用 (例:経済的利益の金額に応じて変動) |
実費 | 交通費や通信費、印紙代などの費用 (事件処理の過程で実際に必要となった費用) |
弁護士費用は、弁護士と依頼者との間で自由に決定することができます。弁護士費用が不安な場合は、無料相談の際に、費用について詳しく説明してもらい、納得した上で契約を結ぶようにしましょう。また、分割払いや後払いなど、費用の支払い方法についても相談することができます。
2. 自分に合った弁護士の探し方6選
それでは、弁護士の探し方のコツとして以下の6つを抑えておきましょう。
- インターネット検索
- 知り合いからの紹介
- 弁護士ポータルサイトで探す
- 弁護士会に相談して探す
- 日弁連のサイトから探す
それぞれについて詳しく解説します。
2.1 インターネット検索
一番手軽なのは、検索エンジンを使って弁護士を探す方法です。「地域(市町村・駅名など)」「案件名」「弁護士」を掛け合わせれば簡単に見つかります。
たとえば、以下のように検索してみましょう。
- 東京都 弁護士
- 池袋 弁護士
- 豊島区 弁護士
- 池袋 不動産トラブル 弁護士
- 池袋 労務トラブル 弁護士
具体的な地名や駅名を入れなくても、スマホ端末の位置情報から近所にある弁護士事務所が表示されたりします。
2.2 知り合いからの紹介
利用する弁護士事務所を知り合いなどから紹介してもらう方法です。弁護士によって性格や実績、報酬などが違いますが、知り合いの紹介であれば安心で、確実です。
また、過去に依頼のあった顧客からの紹介であれば、弁護士と良好な関係を築きやすいメリットがあります。
2.4 弁護士会に相談して探す
各都道府県にある弁護士会を利用して弁護士を探す方法です。「神奈川県 弁護士会」など、お住まいの都道府県の弁護士会を検索してみましょう。
弁護士会は都道府県内の複数地域に、相談センターを設けています。相談時間が限られていたり、予約制・先着順であったりなど制限はありますが、センターを使って弁護士に相談ができます。
3. 信頼できる弁護士の見分け方のコツ9選
次に、信頼できる弁護士の見分け方のコツを9つ紹介します。
- 事務所が自宅や勤務先から近いか
- 依頼する分野の実績や経験が豊富か
- 人柄、相性が良いか
- 弁護士費用は明確で適正か
- 連絡はスムーズか
- 説明が丁寧でわかりやすいか
- 過去に懲戒処分を受けていないか
- 事務所の評判が著しく悪くないか
- 無料相談を活用し、複数の事務所に足を運ぶ
3.1 3-1. 事務所が自宅や勤務先から近いか
遠方の弁護士と電話やビデオ通話をするより、弁護士と実際に会って話をした方が有意義なものになるはずです。また、実際に依頼をするとなれば、話をしたり書類をやりとりしたりする機会は複数回に及ぶ可能性があります。そのため、自宅や勤務先の近くにあり、通うのが容易な事務所を事務所を選んでおいて損はないでしょう。
3.2 3-2. 依頼する分野の実績や経験が豊富か
弁護士によって、注力している分野や、実績が多い分野は違います。相続に特化していたり、離婚が得意だったりする弁護士もいます。医者に例えるなら、目の病気は眼科、耳の病気は耳鼻科に診てもらうイメージです。弁護士に依頼する際は、自分が相談したい分野の実績がきちんとあるかを見極めた方がいいでしょう。
自分が相談したいのが何の分野なのかよくわからない場合は「総合法律事務所」といった名前がついている事務所を選ぶと、幅広い相談に対応してもらえます。
3.3 3-3. 人柄、相性が良いか
実際に依頼をする際は、弁護士の性格や人柄、自分との相性をきちんと見極めるようにしましょう。
弁護士には自分の個人的な事情を隠さず伝える必要がありますので「この人は信頼できる」「何でも相談できる」と感じられることが重要です。
依頼の内容にもよりますが、弁護士との付き合いは短期間では終わらないことも多いです。裁判をするとなれば、年単位で関わることになるかもしれません。
悩みや感情に寄り添ってくれる弁護士がいいのか。法的に合理的なアドバイスだけしてくれればいいのか。依頼者によって、弁護士に求めるものも違うでしょう。弁護士と関わること自体がストレスにならないよう、人としてうまが合う弁護士を選ぶようにしましょう。
3.4 3-4. 弁護士費用は明確で適正か
弁護士費用についても慎重に検討すべきです。相場と比べて高すぎないか、ネットで調べるなどして、他の事務所と比較しましょう。費用に関する説明があいまいな場合は要注意です。依頼が完了したあとの成功報酬が思ったよりも高くつくなどして、予算をオーバーしてしまうかもしれません。
料金は明瞭か、見積もりをきちんと出してくれるかだけなく、支払い方法なども確認しておくべきです。
3.5 3-5. 連絡はスムーズか
連絡や返信がスムーズかどうかも重要です。先ほど紹介した「弁護士の人柄や相性」にも通じますが、返信が遅い人に依頼するとストレスになります。日常的な連絡や雑談ならまだしも、こちらは法的なトラブルがあって不安を感じている状況ですから、それを理解し、マメに連絡をくれたり、返信を速やかにしてくれたりする弁護士の方がいいでしょう。
また、担当になる弁護士だけでなく、連絡を取り次いでくれる事務所スタッフの連絡や返信スピードの速さも重要です。
3.6 3-6. 説明が丁寧でわかりやすいか
なるべく専門用語を使わず、一般の人相手にわかりやすい説明をしてくれるかどうかも重要です。依頼者が理解できるまで、何度でも説明してくれるかどうか。そういった気遣いのできる弁護士に依頼をするのがおすすめです。
弁護士との関わりは短期間では済まないことが多いです。何かあるたびにきちんと説明、報告してくれる弁護士であれば安心して結果を待つことができるでしょう。逆に、説明が不十分、わかりにくい弁護士だと、ずっと不安や疑問を抱えたままになってしまいます。
3.7 3-7. 過去に懲戒処分を受けていないか
弁護士には懲戒制度があります。「弁護士としての品位を失うべき非行」があると処分を受けます。依頼を検討している弁護士が、過去に懲戒処分を受けていないかチェックしましょう。
3.8 3-8. 事務所の評判が著しく悪くないか
Googleで事務所名を検索し、口コミをチェックしましょう。相性の問題もありますし、嫌がらせの可能性もありますので、多少悪い口コミの方が多いのは仕方がありません。しかし、弁護士事務所に限らず、レビューを書きたくなるのは、不満や怒りを感じた人です。あまりにも口コミの内容がひどく、悪評の数が相当多い場合には、注意した方がいいでしょう。火のないところに煙は立たないからです。
3.9 3-9. 無料相談を活用し、複数の事務所に足を運ぶ
最も確実なのは、複数の事務所に足を運んで弁護士に会って相談し、比較することです。初回相談は無料としている事務所が多いので、何件か連絡をしてみましょう。実際に会うことで、相性を確かめることができます。
料金や立地などのわかりやすい部分ではなく、これまで説明してきた全ての内容を踏まえて比較するのがベストです。あえて同じ質問をしてみることで、その弁護士の見解や方針を比較するのも効果があります。
4. 弁護士選びで失敗しないために注意すること
次に弁護士選びで失敗しないために注意すべきことを紹介します。
4.1 4-1. 事務所の規模だけで選ばない
大手の事務所を選んでおけば安心な気もしますが、事務所の規模ではなく担当してくれる弁護士を基準に選ぶようにしましょう。「大手事務所にいる新人と、中小規模の事務所にいるベテラン」のどちらがいいかイメージしてみてください。
規模の大きい事務所であれば、多くの弁護士が所属しています。その分、弁護士ごとに経験や実力が異なるのはいうまでもありません。
4.2 4-2. 費用が安すぎる事務所に注意する
費用が安すぎる事務所には注意しましょう。依頼完了後の成功報酬など、何かを見落としている可能性があります。また、そういった見落としもなく、本当に費用が安い場合、「安かろう、悪かろう」の恐れもあります。業務の一部を弁護士以外のスタッフが担当していることも考えられます。費用が安すぎることに不安を感じた場合には、なぜそこまで安くできるのか、質問してもいいでしょう。
弁護士費用の仕組みについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
4.3 4-3. 相談した弁護士が担当になってくれるか
相談に乗ってくれた弁護士と、依頼後に実務にあたってくれる弁護士が違うことがあります。相談に乗ってくれた弁護士に依頼したい場合には、依頼後に担当が変わったりしないか、事前に確認しておいた方がいいでしょう。
弁護士法人や法律事務所によって、組織体制や運営方針はさまざまです。
たとえば、次のようなケースが考えられます。
- 事務所の方針として、初回相談を担当した弁護士が、必ずしもその後の手続きや交渉も担当するとは限らない。
- 弁護士個人の事情により、担当が変更となる場合がある。(例えば、出産・育児、病気療養、他の事件の担当など)
- 専門性の高い分野や、特殊な手続きが必要な場合には、より経験豊富な弁護士が担当する場合がある。
上記のようなケースを踏まえ、初回相談の際に、以下の点を弁護士に確認しておきましょう。
- 相談を担当した弁護士が、引き続き事件を担当してくれるのか
- もし担当弁護士が変更になる場合は、どのような場合に、誰に変更になるのか
あらかじめ確認しておくことで、安心して事件処理を依頼できるでしょう。また、実際に担当弁護士が変更になる場合でも、事前に説明や紹介があれば、依頼者としての不信感を軽減できます。
4.4 4-4. 過度の値段交渉や失礼な言動はしない
依頼を受ける側の弁護士にも顧客を選ぶ自由があります。例えば、紹介のあった人からの相談のみを受け付ける事務所などもあり、弁護士も多種多様であることを覚えておきましょう。
他の事務所と比較して過度な値引き交渉をしたり、言動に失礼があったりすれば、弁護士側から依頼を断られてしまう可能性もあります。依頼側も最低限のマナーを守ることが大切です。弁護士は、依頼者の利益を守るために最善を尽くすことが求められていますが、依頼者と弁護士は、対等な立場のパートナーでもあります。お互いに敬意を持って接することが、事件解決には必要不可欠です。
弁護士との信頼関係を築くために、以下の点に注意しましょう。
- 弁護士の話を最後まで丁寧に聞く
- わからないことがあれば、遠慮なく質問する
- 弁護士の意見やアドバイスを尊重する
- 約束の時間は守る
- 連絡はこまめにする
- 弁護士費用については、事前にしっかりと確認し、納得した上で契約する
上記のような配慮をすることで、弁護士とのコミュニケーションが円滑になり、より良い結果を得られることにつながるでしょう。
5. 弁護士の探し方でよくある質問
5.1 Q. 弁護士費用は後払いできる?
弁護士費用は、原則として、事件依頼時に請求されます。依頼する弁護士にもよりますが、分割払いや後払いに応じてくれるケースもあります。費用が不安な場合は、無料相談の際に弁護士に確認するようにしましょう。
5.2 Q. 弁護士に依頼するメリットは?
弁護士に依頼するメリットは、大きく分けて3つあります。
- 専門知識に基づいたアドバイスをもらえる
- 依頼者の代わりに交渉や手続きなどをしてもらえる
- 精神的な負担を軽減できる
法律に関する専門知識がない人が、自分だけで問題を解決しようとすると、不利な状況に追い込まれてしまう可能性もあります。弁護士に依頼することで、法的トラブルを有利に進められる可能性が高まります。また、弁護士は依頼者の代理人として、相手との交渉や裁判手続きなどを代行してくれます。そのため、依頼者は、自分でやらなければならないことを減らし、仕事やプライベートの時間などを確保することができます。法的トラブルを抱えると、精神的なストレスを抱えてしまいがちですが、弁護士に相談することで、不安や悩みを軽減できるでしょう。
5.3 Q. 弁護士に相談すべきか迷っている…
「弁護士に相談するほどのことかどうか…」と迷うケースもあるでしょう。判断に迷う場合は、一度無料相談を利用してみることをおすすめします。無料で相談できる範囲は限られますが、弁護士に状況を説明することで、今後とるべき行動が見えてくるはずです。相談する弁護士によって、意見が異なる場合もあるため、セカンドオピニオンも検討してみましょう。2人の弁護士に相談して、納得のいく方針で進めるようにしましょう。弁護士への相談は早めにすることが重要です。問題が大きくなってしまう前に、早めに対処しておきましょう。
5.4 Q. 弁護士選びで失敗しないためには?
弁護士選びで失敗しないためには、以下の4つのポイントを踏まえておきましょう。
ポイント | 詳細 |
---|---|
費用が明確であるか | 費用が明確で、納得できる料金設定になっているか確認しましょう。また、追加費用が発生する場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。 |
専門分野と実績は? | 弁護士によって得意な分野や実績は異なります。弁護士のプロフィールや実績などを確認し、依頼内容に合致しているか見極めましょう。 |
連絡はスムーズか | 弁護士とのやり取りは、メールや電話が中心となります。こまめに連絡を取り合える弁護士を選ぶようにしましょう。 |
人柄や相性が合うか | 弁護士と依頼者の信頼関係は非常に重要です。無料相談などを利用して、弁護士の人柄や相性を確認するようにしましょう。 |
上記4つのポイントを踏まえて、複数の弁護士を比較検討するようにしましょう。無料相談などを活用すれば、費用をかけずに、複数の弁護士と面談することができます。相性の良い弁護士を見つけ、安心して依頼できる環境を整えましょう。
6. まとめ
自分に合った弁護士を見つけることは、法的問題をスムーズに解決する上で非常に重要です。弁護士選びで失敗しないためには、費用や場所だけで判断するのではなく、実績や経験、人柄、コミュニケーションの取りやすさなど、様々な要素を考慮する必要があります。 複数の弁護士に相談し、じっくりと比較検討することで、安心して依頼できるパートナーを見つけられるでしょう。
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