【顧問弁護士って何をしてくれる?①】契約書レビュー

中小企業法務

契約書レビューとは

事業を行っている中でも、個人の生活の中でも、ほぼ必ず、何らかの「契約書」にサインしたことはあると思います。

弁護士はこの契約書を「レビュー」する、という仕事を行うことができます。

契約書の「レビュー」とは

契約書の中身を検討して、法的なリスクはないか、規定が曖昧で争いになるリスクはないか、定めが抜けているが本当は合意が必要な条件はないか、などを検討する作業です。

特に、契約相手方から契約書を提示され「サインしてください」と言われた際には、顧問弁護士にレビューを行ってもらい、自社にリスクがないかを確認することがとても有効です。

以下、もう少し詳しく契約書レビューの具体例と、実施するメリットを説明します。

具体例

1 契約違反が生じた場合の条件の検討



 もっとも重要なのは、契約違反があった際の責任の範囲(損害賠償の上限の設定の有無・内容)、契約解除の条件、などとなります。損害賠償の上限を定めておく必要はないですか?

2 内容は十分に明確か


 そもそも、契約で行う内容はどこまでかは明確に定められていますか?
 何をしたら契約違反になるかがはっきりしていますか?
 業務が完成した、と確認すること(専門用語で「検収」と言います)の内容ははっきりしていますか?誰が、いつ、どのようにしたら、合格として確認したことになるか、明確になっていますか?
 といったことを確認していきます。

3 ビジネス上のリスクの評価


 例えば原材料の価格変動、供給の中断、戦争や災害などで想定外の事態に陥った場合の取り決めなどは必要ないですか?

4 コンプライアンス


契約内容が法律に違反している、として一部や全部が無効になったり、損害賠償を求められたりするリスクはないですか?

↑これらは契約書レビューのごく一部で、契約書には契約ごとに多岐にわたる問題点があります。

契約書レビューをするメリット

リスクの回避・軽減

レビューを行うことで、前述したリスクを回避したり、損害賠償の範囲を限定するなどしてリスクを軽減することが可能です。

交渉で、自社により有利となる契約条件への変更を狙う

契約は両者の合意ですから、合意が成立すれば契約条件を自社により有利に変更することができます。契約内容を検討の上、この部分はこう変更してほしい、と交渉し、よりよい契約にすることを目指すことができます。

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